精密測定機器のお話

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精密測定機器とは?

マイクロメータについて

 マイクロメータは精密測定器の一種です。
 
 精密ネジを切ったスピンドルが固定離ネジ中を回転出入りし、スピンドル端とアンビル端で被測定物をはさみ、シンブル目盛とスリープ目盛とにより長さを測定します。
 ネジを利用して物の長さを測定するマイクロメータに似た計器はジェームス・ワットによって、考案され、現在でもその現品は英国南ケンシントンの博物館に保存されていますが、その形状読取方法は現在のマイクロメータとは余程異ったものでした。
 現在のマイクロメータに近いものは、1848年フランス人パーマによって発明されたと伝えられています。
 1869年アメリカ人ブラウン・シャープがパリの博物館でパーマのマイクロメータに目をつけ、その特許権を得て、アメリカで製造販売を始めました。その後研究改良を重ね、1885年に至りようやく現在使用されているものと大略同形状のものが作られるようになりました。
 マイクロメータの我が国に於ける歴史は、大正末期から昭和始めにかけて、一般の精密機械工業の発展に伴い、精密測定器の需要が増大し、マイクロメータも、ヨハンソン、カールマール、ブラウン・シャープ、スターレット等の一流外国製品が続々と輸入されたのに始まり、専門家の間でマイクロメータの国産化が計画され、新しい分野の研究が行われたのですが精密機械工業の立遅れた日本では、製造技術の不足とコストの両面で外国製品と競うことは出来ませんでした。しかし昭和6年に日本測定工具株式会社、昭和12年に株式会社ミツトヨが技術的研究、加工法を促進して、国産品として市販を始めました。
 その後、昭和27年日本工業規格(JlS)の制定とあいまってマイク□メータの主要部であるネジ部の焼き入研削方式、測定面の超硬合金化も完成されて精度、耐久力等の品質的にも外国製品に優るとも劣らないものになりました。又測定された値を数値表示させるデジタルマイクロメータも完成され、目盛から数字への時代に移りつつあります。

ノギスについて

 ノギスは2個の測定ジョウを鋼製直尺と結合したもの、即ちパスとスケールを一体にした簡単な測定器です。測定ジョウのうち、一方は直尺上を動きうるスライダをもち、他方は直尺の一端に固定されています。
 
 本尺上のスライダの位置はスライダ上に刻まれたバーニヤによって読み取ります。
バーニヤの目盛方式すなわち、原理はポルトガルの数学者ペトルス・ノニウスによって発明されたと伝えられています。1631年フランス人ピエール・バーニヤがこの原理をもちいて正確な読取りが出来るキャリパー構造が発明されました。
 アメリカではこのバーニヤを取ってバーニアキャリパーの名称で呼ばれ、ドイツではノギスのことをシープレーレンといいバーニヤ尺のことをノニウスと呼んでいます。
 我国のノギスの名称はこのノニウスが訛ったものといわれています。ノギスは長さ測定具でも使用が簡単で迅速正確な測定が出来るため、昔から広く使われ現在も尚需要は増加しています。
 又日本工業規格(JlS)制定とあいまって現在では、品質的にも非常に向上しており特に其の材料はステンレス鋼が使われ総焼入研削仕上を行ない、精度、耐久力共に世界最高の品質と評価されています。又近年電子式デジタルノギスも完成され、広く使われるようになりました。